毎日を小さく切り取る

ノスタルジックな写真と、看護の話

「えっとなぁ〜、こっちやと思うで」

 おっちゃんに道を尋ねると親切に答えてくれるも、その先には目的地はなかった。

 動物園前から今池へ、歩いてドヤへ。暗いしiPadだし、なんとなく目立つと思ったので、人に尋ねて今池を目指すことにした。単純な道のりなのに、いろんな方向へ歩いては歩いた。

 道を尋ねると、「えっとなぁ〜」とタバコを吸いながら教えてくれる。そこに悪意や複雑な意図はなく、純粋に私に対して応えてくれている姿勢が伝わる(それなのになかなか目的日たどり着かないのだけれど)。

 なんとか無事にドヤに辿り着いて部屋のゴキブリチェックをし、落ち着く今。

 私に道を示してくれたおっちゃんたちは、暗闇を彷徨い、今夜は一体どこへ行くのだろうか。