毎日を小さく切り取る

ノスタルジックな写真と、看護の話

「行ってきます」

 1週間をかけて大阪へ行く。プランは半分未定。

 名古屋に妹を迎えに行くついでにそこで降ろしてもらい、自分だけ大阪へ行く。両親と妹に見送られた。

 いままで、旅の始まりといえばいつも空っぽの部屋が送り出してくれていた。不安な気持ちを部屋に向かって「行ってきます」と呟きドアを閉めた。今思えばルーティーンだったのかもしれない。

 でも、今日は違う。家族がわたしの背中をみている。別れてからの嬉し恥ずかしい一時。

 安心して出かけられるありがたさを感じて、これから旅が始まる。