毎日を小さく切り取る

ノスタルジックな写真と、看護の話

さかさまさかさ

 大学時代に出会ったある先生は、毎朝逆立ちをするそうだ。なぜって、世の中を逆さから見るためである。

 演習後の眠たい授業。寝まいと必死に字を書いて遊ぶ、逆さまにして。

 ゆっくり時間をかけて、一生懸命書いた。授業は耳と筒抜けていた。

 しかし、逆さまに書いた文字を逆さまにしてみると、なんとも可笑しく、不思議だった。上手くかけたと思っていたのに、間隔とバランスが全然整っていなかったのだ。

 逆さまにして初めて気づく、足りないところとそのユニークさ。私は逆立ちはしないけど、逆さまにあえて身を置くって大事。