小さく切り取る毎日

介護の仕事のことや准看護学校の生活のこと、旅、気になったことなど

ゆうやけこやけで日が暮れて

私の地元では、18:00に防災無線で「ゆうやけこやけ」が流れる。

ゆうやけこやけは、私の思い入れのある童謡の一つである。
 
ゆうやけこやけ」、この歌は学生時代に四年間住んでいた八王子は恩方が舞台である。JR八王子駅を発着音でもある(あぁ懐かしい)。田舎を離れて新しい土地での一人暮らしの不安、寂しさを助長させ、また、今いる場所で精一杯やってやろうと自分を奮い立たせてくれる、そんなことをそのメロディーを聴いて感じていた。
大学のサークル活動で帰りが夜遅くなった日、帰り道友達と歌ってみたこともあったかな、「意外と歌詞覚えてるねーー!二番なんてまさに今じゃん!」って(大学生が歌いながら帰る、八王子だから出来たことかしら?)。
 
また、アメリカの日系老人ホームにお世話になっていた時、そこに住むおとしよりの日系二世の人たちもみんなこの曲を知っており、驚いたことがある(他の日本ではポピュラーな童謡の認知度には、結構ばらつきがあったのだ)。曲に関連するエピソードを聞くと、「強制収容所でみんなで歌ったよ、夕日が綺麗でね〜(本当にカリフォルニアの雲ひとつないまっさらな空の夕焼けはきれいなの!)」とか、「日本語学校で教えてもらった」などなど。
二世として生まれてきて、いろんな経験をされてきたみなさん。おばあちゃん、おじいちゃんになっても、こうして日本の歌を思い出しては懐かしそうに歌う姿に、日本人でもあり、アメリカ人でもある、「日系人」としてのアイデンティティを感じた。(日系老人ホームでの経験は、またの機会に綴りたい)
 
そんな、曲一つで歌った時の景色、雰囲気、笑顔が、表現が難しいが「ぶわぶわー」っと浮かんでくる、「ゆうやけこやけ」。
たとえ、季節柄夕焼けが見れなくても、いつか見た夕焼けの壮大さも、ふと脳裏に浮かぶ。
明日もおばあちゃんたちと一緒に歌おうかしら。